■プリプレグの取り扱いについて
【プリプレグの保管】
・使用しない材料は 冷凍庫にて保管する事
環境:冷凍庫内の温度は-18℃以下 ・ビニール袋等にて密閉し、
袋の口はビニール紐等で縛った 状態にて保管
【プリプレグを冷凍庫より出した時(暴露)】
・常温環境化で8時間以上放置し ビニールより開梱すること
*常温環境=温度24℃程度まで
・8時間以上経っていて、水滴/結露が無い状態で ビニールより開梱し 作業に使用すること
水滴/結露がある場合は さらに数時間放置する事
【プリプレグの使用期限】
常温下での使用期限:約30日 *常温環境=温度24℃程度まで
冷凍保管下での使用期限:約6ヶ月
【皮膚の保護】
・ 作業開始前 : 保護クリームを使用 。
洗浄後 : 保護クリームまたは栄養クリームを塗る
【人体への障害対策】
炭素繊維は「強い」と説明すると、糸を手で引きちぎろうとする人がいる。
糸が切れず手が切れる ことがあるので危険な試みは行なわない。
a. 皮膚に付着した場合
・ 粉塵やフライが皮膚にくっついただけで、むずむずしたり痒いことがあるが
「こする」ことは 禁物。炭素繊維の一本は細い針金のようなもの。
こすると皮膚に刺さって二次的な皮膚の ・ 炎症を起こすことがある。
皮膚に付いたら水か湯で洗い流す。石鹸を用い、流水で洗うとよくとれる。
荷造りテープ やセロハンテープのような粘着物の接着面で皮膚を軽く叩くようにし
除去するのも有効。 皮膚の痒さは通常一時的であり、
刺さった炭素繊維は半日程度で抜け去って痒さもなく なる。
予め保護クリームを使用することも効果がある。特に高弾性率繊維を扱う場合に有 効。
b. 目、喉 いずれも粉塵を防止することが大事で、
めがね、マスク等粉塵の付着、吸入を予防するこ と。
特に目の異常の場合は専門医の処置を仰ぐこと。
【電気設備の障害・感電】
浮遊しているフライが開閉器や制御機器の中に入り込むと短絡による
事故を起こすことがある。 機器内には清浄空気を吹き込み(パージング)、
結線部分には絶縁措置(塗料、テープによる保 護)をする。
粉塵やフライが浮遊している作業場に電子機器、パソコンを持ち込むときは、
プラス チックのケースに収納し、清浄空気で内部を与圧する。
糸くずがプラグに付着していると、コンセ ントに差し込んだとき感電したり、
短絡により怪我をすることがある。
保護手袋を着用しプラグを 確認する。 特に220Vの場合は注意が大切である。
電気絶縁部材を製造するガラス繊維製品取 扱い作業場では炭素繊維は使用しないよう推奨。
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